トランペット演奏時における 口唇周囲の筋活動と音響情報の関係性について
Main Author: | 松方 翔吾 |
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Format: | info publication-thesis Journal |
Bahasa: | jpn |
Terbitan: |
, 2013
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Subjects: | |
Online Access: |
https://zenodo.org/record/6215792 |
Daftar Isi:
- 楽器演奏は生涯にわたって楽しめる娯楽の一つだが,トランペットをはじ めとする金管楽器は音を出すこと自体が難しいとされている.また,初心者 が無理に音を出そうとして筋肉に余計な力を加えると,後の上達に影響を与 える可能性がある.そこで演奏中の口唇周囲の筋活動を調査するために,音 域や強度の高低による筋活動の差や熟達度による筋活動の差を,トランペッ トの演奏音と口唇周囲の筋活動を同時に採取し統計学的検定を行い以下の結 果を得た. • 低音域の演奏中よりも高音域の演奏中の方が,筋活動が活発になる.ただし,その度合いは特定の音高に対して決まるのではなく,個人が演奏 可能な音域に依存する. • 低強度の演奏中よりも高強度の演奏中の方が,筋活動が活発になる筋 肉が存在する.ただし,音域と強度のどちらが筋活動により影響を与え るかは一概には言えない. • 初心者は上唇の筋活動が下唇の活動より小さく,熟達者にその違いはな い.また,トランペット以外の奏者がトランペットを演奏した場合,上 下の唇間で差が見られた.