ギター演奏者のためのリアルタイム ベースライン生成システム

Main Author: 大塚匡紀
Format: info publication-thesis Journal
Bahasa: jpn
Terbitan: , 2013
Subjects:
Online Access: https://zenodo.org/record/6215627
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  • 伴奏を行うと同時に演奏者が自らメロディーを行う演奏形態を弾き語りという。 合奏相手がいなくても成立し、特に、ギターにおいて一本で行える手軽さから様々 な場面で行われている。しかし、手軽さの反面、ベースやドラムなどと合奏する バンド形式に比べると演奏できる楽曲の特徴が限定されてしまう。演奏データを 前もって用意することによって計算機を用いてバンド形式での演奏も可能になる が、演奏データを準備できない状態では対応できない。そこで、本研究では、演 奏データの準備なしでバンド形式でのセッションシステムを目指す。その一環と してリアルタイムでベースラインを生成するシステムを提案する。しかし、前持っ たコード進行の情報なしに次々と変化する曲の展開に適切なベースラインを付与 するのは難しい。そこで、旋律やコード進行の繰り返しである「リフ」を利用し てベースライン生成を行う。ポピュラー音楽ではギターによるリフは数多くの楽 曲で演奏されている。さらに、リフが楽曲の大半で繰り返し演奏され楽曲の顔と なっている楽曲が多く見られる。本研究では、リフに着目したリアルタイムでの ベースライン生成を目指すシステムを開発し、実行結果からベースラインの音楽 的妥当性を確認した。